便利なクレジットカードだが注意が必要
クレジットカードをはじめて持つと、その便利さを実感することができます。ただし、まだまだお金の知識が浅い学生(大学生)の方が、初めてクレジットカード作る際は、様々なことに注意しなければなりません。

まずはクレカの仕組みを知る
一番肝心なのは、クレジットカードの仕組みを理解することです。「なぜ現金を払わなくても買い物ができるのか?」を改めて考えてみてください。
クレジットカードは後払いのシステム。いわば「短期の借金」です。
今まで親元で暮らしていた学生さんなら、自分で借金をすることはなかったはずです。大学や専門学校に入学し一人暮らしをし、クレジットカードを作った瞬間から、あなたは一定金額(限度額)まで「簡単に自分の借金をつくる」ことができるようになるのです。
クレジットカードを使って買い物をすると、次の引き落とし日には支払った額を必ず用意しなければなりません。後で説明するカードの「キャッシング機能」は、まさにお金を借りることできてしまいます。
限度額は最小限に
基本的に学生が作れるクレジットカードの利用限度額は低く設定されています(通常5~30万円程度)。バイトで収入があるとはいえ、学業が本分で収入が安定していないので当然です。
自分がお金にルーズできちんと管理する自身がないなら、最初から利用限度額は最小限にしておくべきです。後々しっかりお金を管理できるようになってから、利用限度額を引き上げることはできます。(海外旅行の予定がある時だけ限度額を上げることも可)。
キャッシング枠は0に
キャッシング枠は学生の場合設定されないクレカが多いですが、中には少額ならキャッシング枠を設定できるカードもあります。
少額とはいえキャッシングを一度利用してしまうと、お金の感覚が麻痺してしまいます。「返すあてもないのにATMで引き出し、引き落とし日には残高が足りない。」こんなことを繰り返してしまうとあなたの信用情報に傷が付いてしまい、社会人になって本当にお金を借りたい時に、借りれなくなってしまいます。
学生でアルバイトをしていて、毎月だいたい〇万円バイト代が入るから大丈夫。という人も中にはいるかもしれませんが、バイトを急に辞めることになったり、病気やケガで数か月バイトができなくなる可能性は十分あります。
新しく学生カードを作る時に、キャッシング枠を設定できたとしても、0で申し込むことを強くおすすめします。
クレジットカードの管理に気を付ける
学生の方はクレジットカードをなるべく持ち歩かないことをおすすめします。急に支払いが必要な時の為のカードなのに、持ち歩かないと意味がないと思うでしょうが、持ち歩かないメリットはたくさんあります。
- カードの紛失や盗難を防ぐことができる
- いつも財布にいれて持ち歩くと、カードを失くしたり盗まれたりする確率が断然少なくなります。日常の学生生活で、カードを使うことはほとんどないでしょうから、家の安全な場所に置いておきましょう。
- 無駄遣い・衝動買いを防ぐ
- カードを持ち歩かないことで、無駄遣いや衝動買いを防ぐことができます。特に衝動買いは、カードを持ち歩かなければ一度家に帰って「本当に必要で買うべきもの」かどうかを冷静に考えることができます。