待ちに待った卒業旅行ですが、学生だけの海外旅行だと不安も多い。初めての海外旅行となるとなおさら不安。そんな時に頼りになるのが「海外旅行傷害保険」。慣れない海外での病気や事故といったトラブルの被害を最小限にするためには、海外旅行保険の加入は必須といえます。
そんな時に役立つのが海外旅行保険付きのクレジットカード。ですが保険の内容に詳しくない学生さんには「クレジットカードの保険で十分?」「補償金額は足りる?」といった疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
このページではそれらの疑問や海外旅行保険の基礎知識、海外旅行保険が充実したおすすめのクレカなどを紹介します。楽しい卒業旅行にするためにもしっかり準備しておきましょう。

目次
クレジットカード付帯の海外旅行保険
クレジットカードにはカード会員向けのサービスとして、海外旅行保険を付帯しているものが多くあります。ただしサービスの内容は様々で、カードよって補償内容や保険が適用される条件が異なります。
学生が卒業旅行のために新しくクレジットカードを作る際は、旅行先で困らないためにもカードに付帯される海外旅行保険の内容を理解しておく必要があります。
一般的な海外旅行保険の補償内容
まず、海外旅行保険はどういったトラブルの時に補償してくれるのか?基本的な補償内容は以下の6つのケースとなります。
- 傷害死亡・後遺障害(事故で死んだり障害が残った場合)
- 疾病死亡(海外旅行中に病気で死んだ場合)
- 治療費用(海外旅行中に病院で治療を受けた場合)
- 賠償責任(他人にケガを負わせたり物を壊してしまった場合)
- 携行品損害(自分の持ち物が盗難に遭ったり壊れた場合)
- 救援者費用(旅行中に入院し家族が現地にかけつけた場合)
上記6つのケースは保険会社のパッケージプランなら必ずカバーしている内容で、補償金額も最低限必要な金額に設定されています。(当然保険料は必要で、補償金額が高額になれば保険料も高くなる)
ですが、クレジットカード付帯の保険の場合は補償対象外の項目があったり、補償金額が十分でない場合があるので注意が必要です。
クレジットカード付帯保険の注意点
クレジットカードに付いている海外旅行保険は、保険会社の掛け捨ての保険と違って注意する点がいくつかあります。自分がすでに持っているカードの保険で十分だと思っている学生さんも必ず確認しておきましょう。
注意点1 自動付帯と利用付帯の違いに注意
クレジットカードの保険は、海外旅行に関わる費用(ツアー代や航空券代)をそのカードで支払った場合のみ適用される「利用付帯」と、持っているだけで保険が適用される「自動付帯」の2種類があります。
「利用付帯」のカードだと、いくら高額な補償の海外旅行保険が付帯していても、旅行に関わる費用をそのカードで決済しなければ保険は適用されません。逆に「自動付帯」のクレジットカードなら、決済の有無に関わらず対象の会員なら自動的に保険が適用されます。極端にいうとカードを海外旅行に持って行かなくても問題ありません。
自分が持っているクレジットカードが「利用付帯」の場合は注意が必要です。
注意点2 キャッシュレスサービスの有無
「キャッシュレスサービス」とは、現地の病院で治療を受ける際治療費の自己負担なく治療を受けることができるサービスです。「キャッシュレスサービス」に対応してない保険の場合は、帰国後保険請求で治療費が戻ってくるものの、現地で全額自己支払いとなり高額な現金が必要になる場合があります。

キャッシュレス治療の説明図/参照:ジェイアイ傷害火災保険
保険会社の海外旅行保険のほとんどが「キャッシュレスサービス」に対応していますが、クレジットカード付帯の海外旅行保険の中には対応していないこともあるので注意が必要です。
注意点3 補償される項目が限られていることも
ほとんどのクレジットカードの海外旅行傷害保険では、基本的に上記補償内容(2)の疾病死亡(病気による死亡)には対応していません。ですが病気のまま卒業旅行に行く学生もいないと思うので、あまり心配しなくてもよいでしょう。
ただし気をつけたいのが、主要項目をカバーしていない付帯保険もあるということ。例えば「最高1,000万円の海外保険」とうたっていても、死亡補償のみで、ケガや病気の治療や賠償責任の補償は一切受けることができません。「最高1,000万円」だけで安心せず、補償の対象となる項目までチェックしなければいけません。
傷害死亡・後遺障害 | 1,000万円 |
---|---|
治療費用 | 補償なし |
賠償責任 | 補償なし |
携行品損害 | 補償なし |
救援者費用 | 100万円 |
注意点4 補償額を項目ごとに確認
主要項目が補償の対象となっていても、補償金額が十分でないカードもあるので注意が必要です。
「海外旅行保険の補償は最高2,000万円」と書いてあるからといって安心したらダメ。カード会社がうたっている最高2,000万円は、「傷害死亡・後遺障害」の最高補償額を指し、すべての項目で2,000万円まで補償している訳ではありません。
海外旅行では、病気やケガ、賠償責任、携行品の損害など様々なリスクがあり、各項目の補償額がいくらなのかをチェックする必要があります。特に一番重要視しなければならないのがケガや病気でかかる治療。トラブルの中で一番起こる確率が高く、医療費が高い国の場合、治療費が保険で賄えないこともあります。
学生の場合は結婚でもしていないかぎり、死亡に関する補償を手厚くする必要はほんとどありません。ですが「治療費」の補償額は必ず確認してください。
海外旅行保険付きのクレジットカードの補償で十分か?
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、カード会社やカードのスペックによって補償内容や補償額が異なります。
学生が持てる年会費無料で海外旅行保険が付いたクレジットカードの補償金額は、以下の通りかなり幅があります。
傷害死亡・後遺障害 | 300万円~2,000万円 |
---|---|
治療費用 | 0~200万円 |
賠償責任 | 0~2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
救援者費用 | 100~200万円 |
しかも年会費無料のカードでは、一番重要な「治療費」の補償額が100~200万円となっており十分とはいえません。
複数のクレジットカードで補償を合算
ですが、クレジットカードの付帯保険は、複数カードを持つと補償金額を合算することができます。例えば治療費の補償額が200万円のカードを3枚持てば、200万円×3となり最高600万円まで補償されます。
ただし保険金が合算される補償項目は、治療費用・賠償責任・携行品損害・救援者費用などに限り、死亡・後遺障害については最も高い金額が適用されます。また同じカード会社の補償額は合算されないので注意が必要です。
海外旅行保険が付いたクレジットカードを複数持つことで、最低限の補償は確保でき保険料を節約することにつながります。
傷害死亡・後遺障害 | 治療費用 | 賠償責任 | 携行品損害 | 救援者費用 | |
---|---|---|---|---|---|
Aカード | 2,000万円 | 200万円 | 2,000万円 | 20万円 | 200万円 |
Bカード | 1,000万円 | 200万円 | 1,000万円 | 20万円 | 100万円 |
Cカード | 500万円 | 200万円 | 2,000万円 | 20万円 | 100万円 |
合計 | 2,000万円 ※一番高い補償額が適用 |
600万円 ※合算 |
5,000万円 ※合算 |
60万円 ※合算 |
400万円 ※合算 |
足りない補償は保険会社のバラ掛け保険で
それでも不安だとか、もう少し補償金額を多くしたいという学生さんは、保険会社のバラ掛け保険に加入する方法があります。
大手保険会社では、おすすめの補償がセットになった「パッケージプラン」とは別に、自分に必要な補償項目・補償金額を選べる「オーダーメイドプラン(バラ掛け)」の海外旅行保険を用意しています。
カード付帯保険で補償されていない項目があるなら、このバラ掛けの保険で補うことができ、補償額が足りなければ補償を手厚くすることができます。
上記の海外旅行保険はどちらもインターネットで簡単に申し込むことができ、保険料が安くおすすめです。
保険会社のパッケージプラン+カード付帯保険という選択も
「でもやっぱり心配」「海外旅行保険の補償は多すぎるくらいにしたい」という学生さんは、保険会社のパッケージプランに申し込んで、カード付帯保険を上乗せする形にすれば万全です。その場合もクレジットカードが複数あれば、上乗せされる補償額も増やすことができます。
自分のカードの海外旅行保険が十分でない場合は、保険会社で保険に加入するか、新規で海外旅行保険が充実したクレジットカードを持つ必要があります。
海外旅行保険が充実のおすすめクレジットカード
これまで説明してきた通り、いろいろと注意点が多いものの、海外旅行保険が充実したクレジットカードを選べば、補償内容、補償金額を充実させることが可能です。
ここからは、保険のサービスが充実していて補償額も手厚いのに、年会費が無料のお宝カードを紹介します。なおこれら厳選のクレジットカードをすべて持つと、以下の保険内容となります。
カード名 | 傷害死亡・後遺障害 | 治療費用 | 賠償責任 | 携行品損害 | 救援者費用 |
---|---|---|---|---|---|
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード | 3,000万円 | 300万円 | 3,000万円 | 30万円 | 200万円 |
三井住友VISAカード※ | 300万円 | 100万円 | 2,500万円 | 20万円 | 150万円 |
エポスカード | 500万円 | 傷害治療:200万円 疾病治療:270万円 |
2,000万円 | 20万円 | 100万円 |
合計 | 3,000万円 | 傷害治療:600万円 疾病治療:670万円 |
7,500万円 | 70万円 | 450万円 |
※三井住友VISAカードは、アミティエカード・クラシックカードAの補償内容
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
アメックスの極上のサービスが年会費無料!最強の1枚

「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」は、わずか年会費3,000円(税抜)でアメックスの上質なサービスを受けることができる人気のカード。しかも、25歳以下は年会費無料で持つことができるので、学生なら持つべき最強の一枚。海外旅行に強いアメックスカードだけに、手厚い海外旅行保険、海外ポイント2倍、手荷物無料宅配サービスといった多彩な特典が魅力。
「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」の詳細はこちら
カード名 | セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード |
---|---|
年会費(税抜) | 通常年会費3,000円(※初年度年会費無料) さらに、25歳以下の方は26歳になるまで年会費無料 |
海外旅行保険付帯条件 | 自動付帯 |
キャッシュレス診療 | 対応 |
備考 | 世界140余ヵ国以上に及ぶトラベル・サービスの拠点を通じて旅をサポート。 |
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード付帯の海外旅行保険の補償内容
傷害死亡・後遺障害 | 3,000万円 |
---|---|
傷害・治療費用 | 300万円 |
賠償責任 | 3,000万円 |
携行品損害 | 30万円(免責3,000円) |
救援者費用 | 200万円 |
- 新規入会キャンペーン情報
- 『U-25応援キャンペーン』26歳になるまで年会費無料(通常3,000円税抜)
- 最大1,400ポイント(7,000円相当)プレゼント!(詳細は公式サイトにて)
三井住友の学生専用VISAカード
安心のブランドは最初の1枚に最適!

安心のブランド「三井住友VISAカード」が発行する学生専用カード。カード付帯の海外旅行保険は自動付帯で、三井住友カード(学生)、三井住友カードアミティエ(学生)アミティエは在学中は年会費無料。ICチップ搭載で高セキュリティの上、不正利用防止に役立つ顔写真付きのクレカも選べる。
三井住友の学生専用VISAカードは全部4種類。ここで紹介する海外旅行保険が付帯するカードは、定番の1枚「三井住友カード(学生)」、旅行保険が充実した「三井住友カードA(学生)」、女性専用で充実サービスの「三井住友カードアミティエ(学生)」の3枚。
以下ページで紹介している18歳から25歳限定の「デビュープラスカード」は、旅行傷害保険が付帯してないがポイントが通常カードの2倍たまるお得なカード。
関連記事初めてカードを作る学生に最適な「三井住友VISAデビュープラス」
カード名 | 三井住友カード アミティエ(学生) |
三井住友カード A(学生) |
三井住友カード (学生) |
---|---|---|---|
年会費(税抜) | 在学中無料 | 初年度無料 ※2年目から卒業予定まで250円 |
在学中無料 |
海外旅行保険付帯条件 | 自動付帯 | 自動付帯 | 利用付帯 |
キャッシュレス診療 | 対応 | 対応 | 対応 |
三井住友VISAカードの海外旅行保険の補償内容
カード名 | 三井住友カードアミティエ(学生)/ 三井住友カードA(学生) |
三井住友カード(学生) |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 自動付帯分:300万円 利用付帯分:1,700万円 |
2,000万円 |
治療費用 | 100万円 | 50万円 |
賠償責任 | 2,500万円 | 2,000万円 |
携行品損害 (免責3,000円) |
20万円 | 15万円 |
救援者費用 | 150万円 | 100万円 |
エポスカード
持ってるだけで海外旅行傷害保険が自動付帯!しかも年会費無料のカード

丸井グループが発行する「エポスカード」の海外旅行保険は、一番重要な治療費の補償が、年会費無料カードの中では最高額の270万円(疾病治療)。またエポスカードは多くの優待店舗と提携があり、ファミレスや居酒屋など学生がよくいくお店が多い!
カード名 | エポスカード |
---|---|
年会費(税抜) | 無料 |
海外旅行保険付帯条件 | 自動付帯 |
キャッシュレス診療 | 対応 |
備考 | 「エポスカード海外旅行保険事故受付センター」が設置されており、不慮のケガや事故に24時間日本語でサポートしてくれる。サポートデスクでは、パスポートの 紛失や盗難時の手続き方法などにも対応。 |
エポスカード付帯の海外旅行保険の補償内容
傷害死亡・後遺障害 | 500万円 |
---|---|
治療費用 | 傷害治療:200万円 疾病治療:270万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円(免責3,000円) |
救援者費用 | 100万円 |
- 新規入会キャンペーン情報
- 特典:ネット限定!入会で2,000円分のエポスポイントプレゼント!